ワインのお供の定番といえばチーズ。ワインを飲む時は必ずチーズを一緒に食べたい!と思う方も多いのではないでしょうか。フランスはワインだけでなくチーズの名産地でもあります。
赤ワインに合うものから、白ワインに合うものまでさまざまなチーズが作られているのですが今回は、世界三大ブルーチーズにも挙げられる「ロックフォール」へ行ってきました。このロックフォール、甘口ワインに相性抜群なんです。
ロックフォールとは?

ロックフォールとはチーズの名前ですが、生産する村の名前でもあります。村の名前は「Roquefort sur Soulzon(ロックフォール・シュル・スルゾン)」。南フランスの山奥にあり、火山で隆起した山のふもとに存在します。
チーズのロックフォールは、このロックフォール・シュル・スルゾンで作られた”羊乳”のブルーチーズのことを指します。

小高い場所にある村
このロックフォールの町は小高い場所に位置し、山々に囲まれておりその景色は圧巻!この隆起した地形には断層があり風通しのいい洞窟がいくつもあります。ロックフォールは洞窟内で発生した青カビと、年間10℃ほど湿度95%の一定の状態を保つこの場所で熟成され造られていくのです。

洞窟の中も見学させていただきました
ロックフォールにまつわる逸話
ロックフォールの青カビは、元々ライ麦パンについたものを培養し、羊のチーズをブルーチーズへと変化させるのに使用したそうなのですが、その偉大な発見にもフランスらしい逸話があるのです。

カビの生えたライ麦パン
その昔、羊飼いが昼食用にライ麦パンと羊乳のチーズを持っていました。ランチタイムに洞窟で休憩中、お昼のチーズとパンを食べようとしたのでしたが、居合わせた彼女とイチャイチャするのに夢中になってしまい、洞窟にチーズとパンを忘れてしまいました。数週間後にその忘れられたチーズを再び見つけたところ、青いカビの生えたロックフォールに変化していた、そんな逸話だったといわれています。
さすが愛の国、フランス!ロックフォールも愛が生んだチーズということです。この話、信じるか信じないかはあなた次第…
甘口ワインにぴったりのロックフォール

苦手な方も多く、癖が強いといわれている青カビチーズですが、筆者は大好物!
独特な臭みはもちろんですが、塩味と旨味が最高。ロックフォールに限らず、青カビチーズははちみつをかけて召し上がる方も多いですが、甘口ワインとのマリアージュを是非おすすめします。
食後のデザート代わりに、甘口ワインとロックフォールのマリアージュをお楽しみください。
記事:WineJourney編集部